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多田の日記

普通の人のただの日記

コミュ障引きこもりが青年海外協力隊派遣前訓練で生き残るための全戦略

青年海外協力隊

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 青年海外協力隊になるためには、2つの選考に通ったあと、駒ケ根か二本松の訓練所で約70日間の派遣前訓練を受ける必要があります。訓練中は様々な派遣国や職種の人およそ150人と集団生活を送ります。前半の1か月は40歳以上のシニア海外ボランティアも一緒です。

 私は自他とも認める超内向的人間なので、2か月以上も他人と共同生活をすることに対して非常に不安がありました。しかも他の訓練生の大半は自分と正反対の外向き思考の人間です。

 実際、はじめの方は結構しんどいときもありました。しかし、訓練のすべてが終わった今振り返ってみると、派遣前訓練はとても楽しかったですし、いい思い出です。

 訓練生活が楽しかったのは、同期隊員に恵まれたのが一番だと思います。ただ、自分でも訓練生活の中でいくつか心がけていたことがあります。その甲斐あって、最後まで鬱になることなく訓練をやり通すことができたのだと思います。 
 
 そこで、私が心がけていた、「コミュ障引きこもりタイプの人間が訓練を楽しむための秘訣」をお教えします。ちなみに私が訓練を受けたのは駒ケ根訓練所なので、二本松訓練所では通用しない部分もあるかもしれません。

1.ご飯を一人で食べる

 
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 訓練所には食堂があり、基本的に毎日三食食堂で食べる必要があります(外出が可能な土曜の夜と日曜は選択制です)。
 
 お昼はたいてい同じ語学クラスの人と食べるので問題ないのですが、朝夕私は基本的にぼっちです。そこで交遊を広げようとして、訓練が始まった当初は、無謀にも自分から知らない人の隣に座って話しかけていました。
 
 しかし、コミュ力のない私にはこれがしんどかったのです。内向的な人間にとって初対面の人と一緒に食事をするのは、かなりエネルギーを消費します。そのくせ、あまり会話を盛り上がることもできず、食堂での会話がきっかけで仲良くなった人は皆無でした。
 
 そこで、訓練の中頃から、食事は一人で食べるようにしようと考えを改めたことで、気持ちが大分楽になりました。他の人と食べるときも気心の知れている人とだけ食べるようにしたのです。 

 ただ、混んでいる時間帯に一人だと少し悲しい気持ちになりますし、逆に話しかけられるリスクもあるので、できるだけ食堂が空いている時間帯を狙いましょう。三食に共通して言えることですが、食事提供時間の前半は混んでいますが、後半はすいています。
 
 さらに言えば、食べたくない気分のときは、食堂に行く必要すらないと思います。訓練の開始時に必ず食堂で三食食べるように指導されますが、実際のところ食べなくてもバレませんし、食事を抜いている人は一定数いました。
 
 ただ注意点が二つあります。朝食の主菜は2択ですが、遅い時間に行くと選択の余地がありません。また、朝夕は他の訓練生が食事当番をしているので、あまり遅く行き過ぎるとその人たちに迷惑をかけてしまいます。ギリギリに行くのは避けましょう。

2.人が少ない時間に風呂に入る

 リラックスタイムといえば風呂ですが、訓練中は大浴場です。この大浴場は結構広くて悪くないのですが、混雑する時間帯は異様に騒がしかったです。男だけが集まっていることもあり、話題も下衆なことが多いので、落ち着いて風呂に入る雰囲気ではありません。
 
 風呂は食堂と反対で遅い時間の方が混んでいました。一番空いている時間帯は夕食提供開始時間の17時45分頃ですので、夜風呂に入るならその時間帯がベストです。
 
 もっとも、夜は風呂に入らないというのも一つの手です。1日で一番汗をかくのは朝の運動時間直後なので、朝にシャワーを浴びればいいからです。ただ、朝の運動の時間直後は最も混雑する時間帯でもあります。シャワーが埋まり、裸で順番を待たないといけないときもあります。ダッシュで直行するか、少し時間を空けるのがベターです。

 

3.全員と仲良くしようと思わない

 
 これだけの大人数で集団生活を送っていると、気が合わない人は必ず出てきます。協力隊参加者は良くも悪くも我が強い人が多いのでなおさらです。同じ派遣国でもない限りそういった人と無理に仲良くなろうとする必要はありません。 

 仲良くなれないことに頭を悩ますより、「この人は嫌いだから仲良くならなくていい」と割り切るべきです。所詮2か月の付き合いであり、基本的に訓練が終わったあとは2度と会うこともないのです。

 総合的に見て、コミュ障引きこもりタイプの人の「敵」となる職種は、スポーツ系(体育と野球や柔道などの個別競技)と小学校教育、環境教育であると誰かが言っていました。これらの職種は母数が大きく職種内のつながりが強いというのもありますが、他人に対してかくあるべしを押し付けてくる人が多い印象のようです。他の母数が比較的大きい職種、コミュニティ開発やPC、看護師や障害者支援などと比較するとそれは顕著です。もちろん私はこれらの職種の人も大抵がいい人だと思っていますよ。

 ただ、いくら「敵」であっても、正面きって戦うのは避けるべきです。なぜなら絶対に負けるからです。敵に遭遇したらとにかく逃げましょう。

4.委員をしない

 訓練所では1班約15人の生活班がつくられ、その生活班を基盤にして訓練生活を送ります。たいていの場合、一番仲良くなるのは、この生活班のメンバーだと思われます。
 
 そして運営上、この生活班の中から、班長、副班長、講座委員、体育委員、図書委員、隊歌委員を各1人ずつ選出しなければいけません。
 
 それぞれの委員の詳細は省きますが、結論を言うと、どの委員もしなくていいし、すべきでないとさえ思います。というのも委員になることで、自由な時間が大幅に削られてしまうからです。特に全く新しい言語を勉強する人は、訓練中に無駄にできる時間はありません。特に講座委員はおススメできません。

 「自分を変えるんだ!」という意気込みで委員になるのであれば強く否定はできないですが、内向的人間にとってはただ訓練所で過ごすだけで大変なのです。それに委員にならなくても、とりまとめ的なことをしなければいけない場面は必ず出てきます。内向的人間は委員の仕事にエネルギーを費やす余裕はないのです。

5.日曜日は人に会わない

 訓練中は、日曜日を除き、朝の8時45分から夕方17時10分まで語学の授業や各種講座がつまっています。それ以降の時間帯も会議や自主講座など何かと予定が入っていることが多いです。
 
 語学の授業はコミュニケーション中心ですし、それ以外の講座でもワークショップのようなことを頻繁に行います。その結果、私のような内向的人間は精神的にくたくたになってしまいます。
 
 その疲れをリセットするために、日曜日は極力人に会わないようにすべきです。
 
 日曜日は食事も食堂では食べないことをおススメします。というのも、休日は食堂が開いている時間が短いうえ、片付けを簡略化するために食堂の限られた区画しか使えないので、食事提供時間中ずっと混んでいるからです。駒ケ根訓練所の場合、近くにコンビニがあるので、ご飯はなんとでもできます。

まとめ

 
 コミュ障引きこもりタイプの人間は人と会い、交わることで、(たとえそれが親しい友人であっても)エネルギーが削られていくことを自覚し、1人で「心の外交エネルギー」を回復させる時間をとるように意識することが大切です。
 
 訓練の中心はあくまで語学の勉強ともろもろの講座と土曜の夜の飲み会です。それに全力を投入するために、「選択と集中」を意識して、それ以外の生活の部分では無理をしないようにしましょう。

 これを読まれた内向的青年海外協力隊候補生が楽しい訓練生活を送ることをお祈り申し上げます。


以上