さわだメモ

メモ書き

【小旅行】途中下車して伊東で伊東桜を観る

3月某日。今日は明日の仕事に備えて半地元である神戸に向かう。

折しも桜の季節。せっかくなら道中桜を見たいなと思い、途中下車して花見ができる場所を探した。ただ早咲きの河津桜はもう散ってしまっていて、ソメイヨシノはまだまだこれから。どうも時期が悪い。

地名+桜で検索して3月中旬が桜の見どころになっている場所を探す。見つかったのが伊東市の「さくらの里」。はっきりと覚えていないけど、様々な品種の桜が植えられ、2月後半から4月後半頃まで長期間に渡って桜を楽しむことができる場所らしい。しかも今は伊東桜が見頃だ。

伊東で伊東桜をみる。

べたなことが好きな僕にはうってつけだ。近くにシャボテン公園という動物園があるのも動物園愛好家の僕には嬉しいところ。

 

伊東駅に昼食のタイミングで着くように東京駅を出発。出発してすぐ非常に嫌なことに気が付いた。雨だ…。そういえば今日の天気を調べずに出てきた。

昼過ぎ伊東駅に到着。大雨はやんでいない。ここでお昼ご飯といきたかったのだけど、目星をつけていたうなぎ料理屋の「まとい」に電話をしたところ、予約でいっぱいだったので諦めることにした(所事情により19時過ぎには神戸に着いていたかったという事情もある)。

シャボテン公園に向かうバスの中で、雨が止むことを切望していたけど、願いは叶わなかった。終点のシャボテン公園で降りたのは僕一人。こんな日に公共交通機関を乗り継いで一人で動物園に観光に来るバカは僕だけのようだ。

バスを降りて傘を指した瞬間に傘が持っていかれそうなくらいの強風。雨だけならいいが風はきつい。傘だけでなく心も折れそうだったが、荷物をエントラスのロッカーに入れて気合を入れてシャボテン公園へ向かう。

僕は嫌なことがあるとき、例えば職場の飲み会では「明日にはただの思い出になる」と言い聞かせてその状況を乗り越えてきた。このときも同じ気分だった。今はつらい。でも5時間後には神戸でラーメンを食べに行っている。そして、こんな日の観光こそが5年後、10年後いい思い出となるはずだ、と。職場の飲み会と違い別に義務でもない観光でこんな決意をする必要があるのかは疑問であるが。

入り口近くにいきなりこの動物園のメインとも言えるカピバラと触れ合えるエリアがある。

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なんだこの貧相な動物は…。雨に濡れて寒そうだ。晴れた日にデートで来ていたらここでエサをあげたりしてカピバラと戯れるのだろうけど、今日は大雨で一人だ。一刻も早く帰りたいので足早に園内を回っていく。

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楽園の室内。うさぎがかわいい。

こんなに雨だと室内の展示に人が集中しているかと思いきや、客が少なすぎて室内ですら空いていた。なので、一人でだ人目を気にして触りにいけなかったでうさぎもたくさん触れたことはよかった。ただ一度中に入ると豪雨の中外に出るのはかなりおっくうだった。


大雨のシャボテン公園@伊東市(2021年3月21日)  

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こんな日でも露天風呂に入るカビパラ

 

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フラミンゴ。川が増水していて渡れない。

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ペンギンたち。かなり近くでみれるのがよい。

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世界の植物エリア

シャボテン公園の観光を1時間ちょっとで終えたあとは、今回の観光のメインであるさくらの里へ行きたくないけど行く。 

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駐車場できれいに咲く桜。車は全然停まっていない。

 

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伊東の伊東桜。

雨は少し止んできたけど、風は強さを増している。傘は5回ぐらいヒックリかえった。急いで園内を歩いて写真を収めていく。この世に桜がなかったら今日僕はこんな嵐の中、腰から下をぐしゃぐしゃにして、寒さに震えながら花見をすることもなかっただろう。「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」この唄が胸にしみる。

こうして伊東の観光を終えた。大雨で駆け足ではあったけど伊東自体は悪くなかった。シャボテン公園のすぐ近くにある大室山もこの日は雨でロープウェイが止まって山頂には登れなかったが、下からみてもその独特の形状に目を引かれた。伊豆は名前こそきいたことはあれ、いまいちどこにあって何があるかわからない土地だったけど、こういった自然遺産が豊富なようだ。次は車で伊豆半島ジオパーク巡りがしたい。

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駆け上がりたくなる衝動に駆られる斜面

伊東の観光を終え、熱海を経由して神戸へ。神戸ではラーメンを食べることに決めていた。いやこれを楽しみに今日の観光を頑張ったのだ。まだ今日は一食もしていないので連食したい。そうなると神戸のラーメン激戦区、新在家・六甲道駅周辺エリアに行くのがいいだろう。

まず向かったのは「麺や一芯」。ここは岩屋の有名店「縁」から独立した店。おそらく昔まだ瀬口店主がやめる前に「縁」で食べた味をもう一度味わえるのではないかなと思い訪問。注文はもちろん汁なし担々麺(香酢)とライス小だ。ジャスト1000円。

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注文から10分程度で着丼。記憶の中の縁より少し汁っぽい気がする。よくかき混ぜてから食べると、これはこれでおいしい。やっぱりこのナッツの感触が好きだ。ただ、思ったより辛さも痺れもなく酸っぱさが強い。悪くいえばインパクトがないけど、裏を返せば食べやすいとも言える。麺のあとはライスを丼に放り込む。麺よりご飯の方がおいしいかもしれない。最後まで大満足の一品だった。

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さて、十分な量を食べたはずだが、満腹感がない。連日の連食で満腹中枢がやられているようだ。このとき20時20分頃。21時までの時短営業を見越して、急ぎ「繁田」に向かう。20時30分前に着いたが、繁田はこの時間というのに行列だった。6、7人程度か。高崎の「大者」や新宿の「嶋」で1時間30分の待ちを経験した僕には大した長さではないけど、ここには並べなかった。地元の神戸だからというのもあるけれど、一番の問題は外椅子の配置。コの字型になっていて見ず知らずの人の向かいに座らないといけないのが気まずい。しかも、並んでいるのは普通の若者(一人できている客はいない)ばかりだった。

急いで周辺を調べると、「しゃはり」を発見。この店は昔塩ラーメンの店だったときに訪問したことがあり、味がないなと思った記憶がある。ただ、今は豚骨や鳥白湯をやっているらしい。これなら流石に味があるだろう。しゅはりに決めて、鶏白湯を注文。

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見た目はよい

見た目は僕の大好きな四谷3丁目の一學のようなラーメンだ。一口スープを飲むとバターっぽい独特の旨味があがって…きそうでこない。あまり好きではない感じかなと食べすすめたが、信じられないくらい味・旨味がない。これは、今年度食べたラーメンでワーストではないだろうか。味がないだけならまだ許せるが、変なくどさを感じる。何とか一味でごまかして食べきった。替え玉無料なのにしなかったのは初めてかもしれない。

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一味はいつも裏切らない

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神戸一のラーメン激戦区で10年以上やっている店でこの味とは此は如何に。これが無名の評価のつかないようなラーメン屋ならまだしも。食べログ評価も3.5を超えていて決して評価の低い店ではない。これでは「神戸はラーメン不毛の地」と言われてもしょうがないだろう。地元の神戸(ラーメン)への失望と、くたくたに疲れた1日の締めがカップ麺、袋麺以下の激まずラーメンだったことにひどく疲れて僕はこの日泊まるホテルへ向かった。